黒田クロの漫遊書

黒田kuroda クロkuro
講演家・漫遊書家

1947年徳島県生まれ。県立徳島東工業高校卒。大阪のメーカーに勤め、のちにデザイン学校に入学。
この間に漫画家、イラストレーターなどとの交流を深め、漫画屋・黒田クロとしてデビュー。
一方、ユニークな書と漫画を合わせた「漫遊書」を生みだし、PHP研究所発行「松下幸之助・日々のことば」を手掛けるなど 数多くの「漫遊書」「エッセイ」を発表。ほのぼのとした、暖かみのある漫画・イラストは観る人の目を楽しませる。
1985年頃から始まった講演活動は年間200回をこなし、独自の視点から練りだした人生論をはじめ、子育てや家族、商店や商店街の活性化、PTA、労働組合、各種地域団体、各業界の安全大会などで好評を博している。

心がイキイキする60秒言葉のセラピー

はじめに

言葉は「言霊ことだま」といって、自分の心の魂に言い聴かせています。また、「言刃」といって、相手の心を殺傷する道具にもなり、料理する道具にもなります。
人生、悩みなく生きられた人が最高の人生です。だけど、悩まず生きてきた人なんて一人もいない。悩まなくていい人が悩んでいたり、悩んだ方がいいと思われる人が悩んでいなかったりする。悩むことは、自分を観つめ、自分を深くさせてくれているチャンスです。そんなときに出会った言葉で人生を変え、楽しい人生を送っている人は沢山います。気づいた人です。
私も沢山の人から変わるキッカケの言葉をいただきました。教育者の高橋 敷先生から「生物には入口と出口がある。このことが理解できたら100点をあげる」ハッ!! そうなんだ。物事には、入口と出口があることを教えられた。また、越智直正社長に「人生、お一人様、一回限りやでぇー」「太陽は東から昇って、西へ沈んでいる」当たり前のことを当たり前とはじめに知った。竹澤裕信社長に「先生。紙に書いて実践しているよ」と声を掛けられ、「エッ!!」と驚いた。
毎年200回前後の講演をしているが、縁の繋がる人は意外と少ない。竹澤社長はいろんな先生の話を沢山聴いたが、私の言葉に共鳴し、即、実践され、なんとキャンペーン達成率を150%に伸ばせたのこと。その後、お会いして、300人の社員を大事にされていることを知り、感動・感心しました。
「念ずれば、花ひらく」の言葉がありますが、種を蒔かないいとダメです。目玉焼きも、卵を割らないとできません。「なんくるないさぁー」の言葉の前にも「誠んちゅうー」の言葉が先にあります。 この本に載せた言葉は、那覇高校で講演した後、吉本先生から全クラスに言葉を贈って欲しいと声をかけられ色紙に描いた言葉です。私の言葉で、一人でもいいです。気づきのキッカケとなって、楽しい人生を送って下されば幸いです。

2007年12月 黒田クロ

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見方・やり方・考え方 カエル発想の転換

言葉は言霊であり、言刃でもある。ひとことで人を和ますことも殺すこともできる。言葉には不思議な力がある。一瞬で心を和ますこと

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はじめに「人は一人では人間にあらず」

 「自分の中に、自分はいない。相手の中に自分がいる」と言って、ピン!と解る人と、何を言っているの?自分は目分、自分の中に自分がいるのは当たり前。自分の中に自分はいないという発想はおかしい。と言い切る人がいる。
 本来、人は一人で生まれてこない。両親、先祖の繋がりで、今の自分の存在がある。
 「過去の存在の上に今がる」という前提で考えられる人は、過去に対して、感謝の心が生まれ、謙虚な心になれるが、自分を意識し過ぎると、自己中心的な物の見方になり、自分の損得を優先させる考え方に陥る。この自己中心的な物の見方をしていないか、気づいてもらうためにあなたの言葉、行動をチェックして、発想の転換をするキッカケになればとの思いで、私の「こと」(座を和ます言葉)を集めてみました。
 自分の心の鏡の歪みは、自分では気づかない。心の鏡の歪みを知るには、本を読むか、人と話をするか、自然界の仕組みを知ることで、自分の心の歪みに気づく。またに歪んでいなくても、日頃、磨かないと雲っで物事がボヤけて写っていることに気づかない人もいる。毎朝、自分の顔に二コッと笑って「よろしく」と声をかけると心がスッキリする。
 心はコロコロと転がるから定まっていない。また、定まらないから臨機応変いろんな場面に対応できる柔軟な心を持っている。
 基本的な「考え」を持って、考え方の「方」、見、やり、考え、在り、喋り、遊び・・・など。見る方向の「方」を少し変える柔軟な心が良好な人間関係を保つことができる。物事を四方八方から観るような柔軟な発想の転換をしてほしいものだ。
 この度、本書を発刊するに当たり、浦上忠明氏、伊藤輝美氏、和泉幸男氏に出会い、アスク出版の長倉貞雄社長と出会い「クロさんのような人に会いたかった」と言ってくれ、即、出版になりました。縁の繋がりに大大感謝です。また本文をまとめてくれた加藤イサム氏、亀井澄夫氏、クロデザインスタジオのスタッフに感謝します。
 多喜に!

 2013年6月吉日 黒田クロ(65歳)

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発想の転換