小学校の先生が、三年生の子ども達を連れて電車の乗った。
ペテャクテャ、ガヤガヤとやかましいので、「静かにしなさい！」と言ったが、一部の子どもにしか効果がなかった。そこで、先生は、いちばんうるさい川崎くんに「川崎くん。今日は先生になってください」「先生は、生徒になるから」と言って座った。
すると、川崎くんは、先生の立場を与えられたから、皆に「静かにするように」と言って回った。
人間は、立場で考え方、行動が変わる。社会・会社は群れ、組織で成り立つ。もし、立場を無視する人がいたら、群れ、組織から排除される。また、群れ、組織は立場が存在し、役割がある。群れ、組織を維持するために法律・規律を作っているから、社会・会社が保たれる。たとえば、コーヒーカップを描いてもらうと、斜め上から描く人。真横から描く人。上から見る人と、それぞれ描き方が違う人がいる。どの位置から見るかで、見え方が違う。見え方が違うと、感じ方、考え方が違う。
みんな各々に立場が違うし、生まれも、育ちも違う。違いを認めたら、受け入れたらやさしくなれた。
